西側の支援目的

ウクライナ侵攻

昨年2月24日の、ロシアによるウクライナへの侵攻以来、アメリカを筆頭とするNATO諸国やその他の西側諸国は、ロシアに対しては経済制裁、ウクライナに対しては軍事、経済支援を行っています。

そもそも、西側の支援の目的は何なのでしょうか。
・ウクライナに勝利させるため。
・ロシアを潰すため、あるいは、その力を削ぐため。
・プーチン政権を倒すため。
・戦争を終らせるため(目的と手段が一致していませんが)。
・欧米の軍需産業、あるいは、アメリカのエネルギー産業を儲けさせるため。
・西側諸国の旧式兵器を処分し、新式兵器を導入するため・・・・。

西側の経済制裁や、軍事・経済支援に関して、明確な目的なり、戦争の出口戦略なりはあるのでしょうか。そして、それが、西側諸国の共通理解となっているのでしょうか。
西側には、明確な目的なり、出口戦略があるとは思えません。だから、陰謀論的言説が流通し、また、各国の支援の温度差となって表れているのだと思います。

西側には、支援の目的の共通認識があるとは思えません。あるとすれば、次の一言で云い表せそうです。

<ロシアに勝たせてはならない>

その情念が、西側の政治リーダーや国民を突き動かしている。

けれども、理想(ロシアに勝たせてはならない、ウクライナに勝って欲しい)と現実(物価やエネルギー価格が上昇しているし、ウクライナが勝つとの見込みに対しても半信半疑である)のギャップがあり、そのため、littleでlateな支援になっているのではないでしょうか。

表向きの発言とは違って、NATO諸国の首脳たちの苦悩は、かなり深いだろうと思います。

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