点の攻撃よりも面の掌握 戦争の原則

ウクライナ侵攻

共同通信が4月5日に配信した記事、「無人機の攻撃範囲拡大へ ウクライナ国防省」から引用します。
もっとも、短いので、全文を引用します。

「【キーウ共同】ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は4日、ロシアにある石油関連施設への無人機攻撃を今後も続け、標的の範囲を拡大するとの考えを示した。ウクライナのテレビで述べた。

 ウクライナ情報機関は2日、両国国境から約千キロ離れたロシア中部タタルスタン共和国の製油所と無人機組立工場を無人機で攻撃した。ユソフ氏は工場の生産ラインを破壊したとして『操業の継続が困難になっている。良い結果だ。攻撃の範囲をさらに拡大する』と強調した」

戦争では、陸海空の面(空間)をどれだけ取るかが勝負です。
散発的な、点への攻撃は特攻隊と一緒で、戦況の好転にはつながりません。
ではなぜ、ウクライナはそのような作戦をとるのでしょうか。
面をとる力がないからでしょう。

もう一点。
ロシアの石油関連施設への攻撃で、世界の石油価格が上昇すれば、その上昇で生活に困る人たちが生まれます。彼らが、ウクライナの抗戦に否定的になり、同国の早期降伏を願うようになるかもしれません。
なので、ウクライナによるロシアの石油関連施設への攻撃は、諸刃の剣でしょう。

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