ハマスの大規模攻撃はパレスチナ人の事態を好転させたか

ハマス・イスラエル紛争

これまでも引用しましたが、またします。
ヤフーニュースのコメント欄での某氏の発言です。
なぜ何度も引用するかと言えば、このような意味の発言をする人が多いからです。

「なぜ、最初にハマスがイスラエルに攻め込み、虐殺行為をしたのか。
それは、今まで、イスラエルがパレスチナに侵略行為をし、パレスチナ人を人間と見ていない行為をしてきたからです」

一歩譲って、後段の主張が正しいとしましょう。
では、「最初にハマスがイスラエルに攻め込み、虐殺行為をした」結果、「イスラエルがパレスチナに侵略行為をし」たり、「パレスチナ人を人間として見ていない行為をし」たり、しなくなったでしょうか。イスラエルによるそのような行為を減らすことに成功したでしょうか。
すなわち、ハマスの攻撃は、パレスチナ人がおかれている現状を、好転させることに成功したでしょうか。

ハマスの掃討を目的とする、その後のイスラエルによるガザ侵攻を見る限り、ハマスの意図?とは違った結果をもたらすことになったと言わざるをえません。むしろパレスチナ人は、ますます困難な状態に直面することになっています。

とするなら、「最初にハマスがイスラエルに攻め込み、虐殺行為をしたこと」は、パレスチナ人の現状を好転させることに失敗した、言い換えるなら、「最初にハマスがイスラエルに攻め込み、虐殺行為をしたこと」は、パレスチナ人の現状を好転させるための方法としては、適切ではなかったということになります。

ハマスないしパレスチナ人に共感する人たち=イスラエルに反感を抱く人たちは、余りにも盲目になり、ハマスの失敗さえも認めず、彼らの失敗さえも肯定するという非合理な思考に陥っていると言わざるをえません。

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