ーロシアの負け、はないー
先月20日、習近平支国家主席はロシアを訪問し、プーチン露大統領と会談を行いました。
その「双方のねらいと世界への影響」の分析はNHKに任せて、私の個人的な見解を述べます。
昨年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻で、西側諸国はロシアに対しては経済制裁を、ウクライナに対しては軍事・経済支援を、現在も継続して行っています。
もし西側の経済制裁が効力を発揮し、ロシアが経済的に苦境に陥り、継戦が困難になっていたなら、また、西側の軍事支援が功を奏し、ウクライナ軍がロシア軍を押し返し、占領地をますます取り戻しているようなら、習近平氏は先月ロシアを訪問したでしょうか。
する訳がありません。中共が、負けると分かったロシアを、訪問するはずがありません。
開戦後、一年が経過して、大勢の見極めがついたから、つまり、ロシアが勝つとは言えないまでも、その負けはないと踏んだから、習氏は訪露したのではないでしょうか。