現在アメリカは、金魚のフン諸国を従えて、対露制裁と対宇支援を行っています。
金魚のフン国家とは、NATO諸国や日本のように、アメリカの主張に唯々諾々と従う国のことです。もしアメリカが突然方針を転換し、制裁や支援を止め、ロシアとの対話を開始し、領土の点で、ウクライナに譲歩を求めたとしたらどうでしょうか?
フン諸国は、それにも拘わらず、対露制裁や対宇支援を継続しうるでしょうか。継続できないでしょう。できないがゆえに、欧日は米国の金魚のフン国家です。
アメリカはなぜ対露制裁や対宇支援を行っているのでしょうか。ロシアによるウクライナ侵攻が、道徳的に許せないからでしょうか。
ウクライナの目的は、2月24日以降に奪われた土地とクリミアを取り戻すことでしょう。ではアメリカの目的は、ウクライナのそれと同じなのでしょうか?
ウクライナがその目的を達成するまで、米国は支援を続けるのでしょうか。クリミアは要衝で、ロシアが手放すとは思えません。アメリカは、ウクライナがクリミアを奪い返すまで、たとえ核兵器使用や第三次世界大戦に発展しようとも、戦いを支えるつもりなのでしょうか。
これまでの行動(自らは参戦せず、かつ支援の逐次投入)を見ていると、アメリカに明確な目的=出口戦略があるようには見えません。目的が不明確なまま、ズルズルと支援を続けている。要するに、手段が目的化しているのではないでしょうか。手段が目的化した結果、次善の目的が、ウクライナを勝たせる、はなく、ロシアを勝たせない、になっている。それを、バランス・オブ・パワーならぬバランス・オブ・ウォーによって、実行しているのではないでしょうか。
ウクライナの目的と、たとえば、わが国の主戦論者=正義派の希望することは同じかもしれません。しかし、それとアメリカの次善の目的は一致しているのでしょうか。前者と後者は同床異夢なのかもしれません。