箇条書き ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナ侵攻に関してもですが、プロパガンダやらが氾濫して、どの記事が信用できるのか、判断に迷います。

1.大局

自由世界は、<中共の覇権国化を阻止すべし>に集中すべき。

2.二正面では戦えない。

冷戦であれ、熱戦であれ、中露の双方を同時に相手にすることはできません。
だから、常に露中の分断を図るべきです。
1から、ロシアは味方に付けられないにしても、少なくとも敵に回すべきではありません。

3.ウクライナはNATOへの加盟を求めた

3.1 ロシア、ウクライナ、ベラルーシの歴史は、同じ9世紀のキエフ・ルーシ(キエフ大公国)から始まります。三カ国は、民族的(東スラブ人)にも、文化的にも、言語的にも近しい。兄弟国とされています。因みに、Russiaはルーシからの命名だそうです。

3.2 ウクライナは、歴史的にロシア帝国から、ソ連へ、そしてロシア連邦へと、ずっとロシアの勢力圏に属していました。

3.3 NATOはそもそも冷戦時代の対ソ連同盟から出発し、現在は実質的に対ロシア同盟です。

3.4 そのようなウクライナが、NATOへの加盟を求めました。

4.欧米はウクライナのNATO加盟を容認した

5.ロシアはウクライナのNATO加盟が許せなかった

2月24日の侵攻直前に、プーチン大統領はテレビ演説を行いました(1)。
これは、言わば宣戦の詔勅です。

「まずことし2月21日の演説で話したことから始めたい。それは、私たちの特別な懸念や不安を呼び起こすもの、毎年着実に、西側諸国の無責任な政治家たちが我が国に対し、露骨に無遠慮に作り出している、あの根源的な脅威のことだ。
つまり、NATOの東方拡大、その軍備がロシア国境へ接近していることについてである。(中略)
問題なのは、私たちと隣接する土地に、言っておくが、それは私たちの歴史的領土だ、そこに、私たちに敵対的な『反ロシア』が作られようとしていることだ。
(中略)我が国にとっては、それは結局のところ、生死を分ける問題であり、民族としての歴史的な未来に関わる問題である。
(中略)これは、私たちの国益に対してだけでなく、我が国家の存在、主権そのものに対する現実の脅威だ。
それこそ、何度も言ってきた、レッドラインなのだ。
彼らはそれを超えた」

2月27日、安倍元総理は、テレビ番組で、プーチン氏の意図について、述べました(2)。

「『NATOの拡大、ウクライナに拡大するのは絶対に許さない』ということですね。(中略)プーチンとしてはロシアの防衛、安全の確保という観点から行動を起こしている」

ロシアを一方的に非難する人たちは、両国だけしか見ていません。
ロシアとウクライナの二国関係だけを見れば、前者が攻勢の側、後者が守勢の側にあると言えますが、ロシア対欧米という観点からすれば、冷戦後ずっとNATOは東方に拡大している訳ですから、前者は守勢の側、後者は攻勢の側にあります。
ウクライナ侵攻の動機は、一貫して守勢の側に立たされている、ロシアの反発ではないでしょうか。

(1)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220304/k10013513641000.html
(2)https://news.yahoo.co.jp/articles/2c151f7e4a618f7472537c7a5d626d7387c3429b

6.欧米宇の政治家がもう少し賢明だったなら

トランプ氏は、自分が大統領だったなら、ロシアの侵攻はなかったと発言しましたが、それはあながち間違っているとは思われません。
もし現在の欧米宇の政治リーダーたちが、ロシアとの交渉による平和について、あるいは軍事的な抑止について真剣に考えていたなら、ロシアの侵攻はなかったのではないでしょうか。

7.ウクライナの要求は尚早だった

8.欧米の容認は不用意だった

欧米は、

8.1 ロシアが受ける脅威を慮りませんでした。

8.2 1、2と矛盾しない範囲で、3を追求すべきでした。

欧州にとっては、中共よりもロシアの方が脅威なので、アメリカは欧州の感情に引きずられ、1、2を亡失したのでしょうか。

8.3 ウクライナの性急な要求を抑えませんでした。

8.4 ウクライナに過大な期待を抱かせました。

8.5 ロシアの「本気」を見誤りました。

8.6 ロシアの侵攻を抑えるだけの、軍事的な準備がありませんでした。

9.プーチン大領領は欧米の足元を見た

プーチン氏は、NATOの東方拡大に対しては、ずっと前から憤懣やるかたなしでした。しかし、これまでの欧米の指導者たちは、それなりに手強かった。しかし、今の指導者たちは、手強くない。欧米は、口は出しても、手は出さないだろう。今がチャンスだ!

よって、実力行使。

10.判決

この度の、ロシアによるウクライナ侵攻という事件に関して。
ロシアは、単独犯ではありません。
主犯は、ロシアであるにしても、欧米宇の、余り有能でない政治リーダーたちも共犯です。

11.平和への道

ウクライナのNATOへの加盟の保留=中立化が平和への道でしょう。

プーチン政権も永遠ではありませんし、プーチン後のロシアもどうなるか分かりませんが、時代によって政治状況は変化をします。
加盟は将来の目標にしてはどうでしょうか。

【読書から】
「石原(慎太郎)さんは、旧友であった大江健三郎については次のように述懐していた。
『大江は可哀そうな奴なんだよ。俺は小説をいくらでも書けてしまう。しかし、大江は創作力に乏しいですからね。どうしても、ああいう難解な思想小説や主題小説に行かざるを得なかった』」(小川榮太郎、『月刊Hanada』2022年4月号、102頁)