高市早苗氏を支持します

1.自民党はリベラルと保守の寄合所帯

一般的に自民党は右派=保守政党であり、立憲民主党や共産党は左派政党であると考えられています。しかし、実際はそう単純ではありません。

冷戦時代は社会・共産主義体制支持派=左派、自由主義体制支持派=右派でした。だから、当時自由主義体制支持のリベラルも保守も「保守」でした。社・共主義勢力に対抗するために、リベラルと保守は腕を組みました。

昭和三十年の、日本民主党と自由党の保守合同は、イデオロギー的には保守とリベラルの合同でした。それ以来、自民党はずっとリベラルと保守の雑魚寝政党です。

ところが、冷戦が終了し、社会・共産主義勢力が没落、あるいは退潮することにより、政治的左右の対立軸が移行しました。今日左派と右派の対立は、リベラル=左派対保守=右派になりました。
リベラル対保守の時代、冷戦時代とは違って、リベラルはもはや保守ではありません。

自民党は、英語ではLiberal Democratic Partyですが、それは自由世界が共産世界と対峙した冷戦時代に相応しい名称で、今日はむしろLiberal Conservative Partyと表現する方が適しているのではないでしょうか。そう言えば、「リベラル保守」を宣言した、ズレた政治学者がいましたよね(笑)。

今日、自民党のみならず、政界もマスコミ界も相変わらず冷戦的思考の中にあって、誰が敵であり、味方なのか、無自覚で、本来戦うべきリベラルと保守が同一の政党の中で同居したりしています。
自民党の同じ派閥の中でも、理念の異なるリベラル派と保守派が混在しています。派閥は横糸としての理念と、縦糸としての人間関係が絡み合って、同党は鵺的な政党になってしまっています。
それを増長しているのが、選挙に勝てるかどうか=自分が当選できるかどうかしか関心がない政治家たちの存在です。彼らは国政選挙の顔として、誰が相応しいかという視点からしか、総裁を見ていません。理念に無関心な彼らは、政治家というよりも政治屋と言うべきです。

そのような状況なので、自民党政治家だからといって、保守政治家であるとは限りません。
この度の、自民党総裁選挙も、同党が保守政党ならば、立候補しているのは保守政治家ばかりのはずです。ところが、同党はリベラルと保守の寄合所帯だから、リベラル政治家も立候補しています。

2.保守政治家は高市氏だけ

今月17日告示、29日投開票の、自民党の総裁選挙の立候補者は、岸田文雄氏、河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏の四名です。四名の内、誰が保守政治家なのでしょうか。

高市氏は、憲法改正論者ですし、女系天皇に反対していますし、原子力発電に賛成の立場ですし、歴史認識でも東京裁判史観には否定的ですし、靖国神社への参拝は肯定していますし、外国人参政権の付与には反対していますし、選択的夫婦別姓にも反対していますし、同性婚についても反対の立場です。
要するに、保守正統派です。

その主張から見て、高市氏のみが保守政治家で、後は皆リベラル政治家です。
自民党は保守政党のはずなのに、総裁選に立候補しているのは、保守派よりもリベラル派もしくは鵺派の方が多い!寄合所帯であるゆえんです。

安倍晋三氏は理念重視の政治家なので、高市氏を支持しているのだろうと思います。
自分が衆参議院選挙で当選することしか関心のない、理念なき政治家たちとは違って、安倍氏が高市氏を支援しているのは、今回の総裁選で高市氏の当選を見込んでいるわけではないかもしれません。

安倍氏の後、日替定食ならぬ年替総理の時代に突入しました。岸田氏にしろ、河野氏にしろ、石破氏にしろ、長期政権を担うような能力がないのは明らかです。どうしてそれが当人たちには分からないのでせうか?それを見越して、次または次の次の本命として、安倍氏は高市氏に期待しているのかもしれません。

私は自民党員ではありませんが、今回の同党総裁選挙について、立候補者のうち保守政治家は高市氏だけなので、勝敗にかかわりなく彼女を支持します。

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