真の反省とは

飲酒運転で人身事故を起こしてしまった人物がいるとしましょう。もし彼がそのことを本当に反省したのなら、その後どのような行動をとるでしょうか。勿論自ら飲酒運転をしないのは当然のこと、飲み会の後同僚が車を運転して帰ろうとするのを見たら、止めるでしょう。見て見ぬふりはしないでしょう。
戦前わが国は近隣諸国を侵略したという。
もし戦前のことを日本が本当に反省したというのなら、今後他国を侵略しないのは当然のこと、近隣某国が他国・他民族を侵略しているのを見たら、窘めるのでなければならないはずです。見て見ぬふりはしないはずです。
さて、現在中共は、チベットやウイグルを侵略していますし、東シナ海や南シナ海では近隣諸国の領土を掠めようとしていますし、台湾を威圧しています。
では、それに対して日本ははっきりと異議を唱えるなり、止めるなりしているでしょうか。とりわけ、権力を監視しているはずのメディアは、侵略の歴史を直視せよと頻りに訴えるメディアは、なぜ政府の不作為を質そうとしないし、自らも中共の行為を咎めないのでしょうか。中共の侵略に対して、見て見ぬふりをすることが真の反省でしょうか。
それは、偽りの反省でしょう。偽りの反省しかしないから、歴史問題で誤報を繰り返しても、恬として恥じないのかもしれません。
それとも、わが国の政治家、ジャーナリスト、学者たちの多くは、戦前の日本の行為は侵略だけれども、現在の中共のそれは侵略ではないと考えているのでしょうか。

追記
先月訪支したマティス米国防長官に対し、習近平国家主席は次のように述べたという。「主権と領土の問題における中国の態度は明確であり、我々は先祖が残した領土を一寸たりとも失うことはできない」(朝日新聞、2018年6月28日付)。正確には、「先祖が残した」ではなく、「我々と先祖が奪った」でしょう。

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