戦後ドイツの反省

第二次大戦以前の国家の行為に対し、ドイツは真摯に反省したから近隣諸国と和解できているのに比べて、日本は心から謝罪しないから、韓支との関係がいまだにギクシャクしていると非難されます。しかし、はたしてドイツは本当に反省しているのでしょうか。
ドイツ国民の多くは、1945年5月8日をナチスから解放された日だと考えているそうです。ということは、加害者はナチスで、自らは被害者だと思っているということです。
当たり前ですが、反省は加害者がすべきものであって、被害者がすべきものではありません。被害者も、不注意だったとか、ぼんやりしていたとか、いくらか自責する点があるかもしれませんが、本来は加害者が事後改心して行うものです。
それなら、被害者であるらしい多くのドイツ人が、ナチスがしでかしたことを、自分のこととして本心から反省するということがあるわけないではないですか。
言えるのは、彼らにとってナチスは自分とは直接関係がないもの、ユダヤ民族の虐殺は他人のやったこと、そういう意識があるということです。
西尾幹二氏が『異なる悲劇 日本とドイツ』(文藝春秋刊)で論証したように、そもそも日本とドイツの「罪」が違っているのに、同列に論じて日本を一方的に非難するのは、いい加減に止めて欲しいと思います。

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