ウクライナ侵攻

戦場で新しい国境が決まる

このブログでは、シカゴ大学政治学部教授のジョン・ミアシャイマー氏や、フランスの歴史人口学者のエマニュエル・トッド氏に言及したことがあります。が、私は日本人では、国際政治アナリスト伊藤貫氏の動画「真剣な雑談」や、元外務省主任分析官佐藤優氏の論...
ウクライナ侵攻

ウクライナの反転攻勢について

1.それはいつなのか? 西側からの兵器を得て、いよいよウクライナが反転攻勢をしかけるだろうと、マスメディアやネットで話題になっています。 その時機を巡っては、既に始まっているとの説もあれば、近日中に始まるとの説もあれば、ウクライナには反転攻...
ウクライナ侵攻

ロシアの侵攻目的

1.ロシアの目的 今月7日公開の投稿でも述べましたが、昨年2月24日、侵攻直前にプーチン大統領が行ったテレビ演説によれば、その目的は、A.「ロシアの重要な安全保障問題」とB.「ドンバスの悲劇的な事態」の解決です。その具体的な内容に関する、自...
ウクライナ侵攻

プーチン大統領の侵攻前演説を読む

1.ロシアの言い分 昨年2月24日、ロシア軍はウクライナへ侵攻しました。主権国家が主権国家に侵攻したのですから、それは明らかに国際法違反であり、侵略である。だから、ロシアの行動は非難してしかるべきだとの意見が、少なくとも西側諸国では圧倒的で...
ウクライナ侵攻

なぜロシアの動機を非合理的にしか説明できないのか

昨年4月3日に「なぜ二つの立場に分かれるのか ウクライナ侵攻」という記事を公開しました。短いので、全文を引用します。 「ロシアによるウクライナ侵攻に関しては、様々な意見があります。細々とした意見の相違を別にすれば、大枠として二つの意見に集約...
ウクライナ侵攻

膠着ならロシアの勝ち

バフムート攻防戦に関する、あるヤフー記事のコメント欄に、4月14日ある人は書いています。 「東部の一都市を制圧するのに何か月かかるんだよ。これじゃウクライナ全土の掌握など100年かかるな(笑)」 今月11日公開の記事「ウクライナの併合はロシ...
ウクライナ侵攻

習近平氏訪露が意味するもの

ーロシアの負け、はないー 先月20日、習近平支国家主席はロシアを訪問し、プーチン露大統領と会談を行いました。その「双方のねらいと世界への影響」の分析はNHKに任せて、私の個人的な見解を述べます。 昨年2月24日に始まったロシアによるウクライ...
ウクライナ侵攻

西側の支援目的

昨年2月24日の、ロシアによるウクライナへの侵攻以来、アメリカを筆頭とするNATO諸国やその他の西側諸国は、ロシアに対しては経済制裁、ウクライナに対しては軍事、経済支援を行っています。 そもそも、西側の支援の目的は何なのでしょうか。・ウクラ...
マスメディア

処世術としての反権力

新聞やテレビなどのマスメディアは、国家権力を監視することを仕事の一つに挙げています。 権力側による苛烈な検閲があったからというのは迷信で、戦前新聞は政府・軍と二人三脚で国民を戦争に駆り立て、戦場を引きずり回し、死に至らしめました。それを反省...
知的誠実

転向の理由

転向はその殆どが左派から右派への一方通行です。時たま、左翼から保守を通り越して右翼に走る者もあります。戦後は特高警察による拷問がある訳でもなし、なぜ転向者は宗旨変えをするのでしょうか。 エンゲルス曰く、「唯物史観と、剰余価値による資本主義的...