ハマス・イスラエル紛争

誰がイスラエルの人質を取り戻しハマスを掃討すべきなのか

1.現状 昨年10月7日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム(テロ)組織ハマスは、イスラエルへ向けて数千発のロケットを発射し、あるいは、その戦闘員は国境を越えイスラエルに侵入し、イスラエル人及び同国に滞在中の外国人を、千名以上殺害し、二百人以上...
ウクライナ侵攻

ウクライナが勝つにはどれだけの支援が必要か

1.現状 今日現在、アメリカと欧州連合(EU)の、ウクライナに対する支援は、塩漬け状態になっています。 アメリカでは、下院で過半数を占める共和党の反対で、追加支援予算614億ドル(約8.9兆円)が議会を通過できなくなっていますし、EUでは今...
平和論

戦争の善悪論は

ラ・ロシュフコーの『箴言』は、次の言葉で始まっています。 「われわれの美徳は、ほとんど常に、仮装した悪徳にすぎない」(注) これを、私なりに国際政治に適用すると、 「戦争の善悪論は、ほとんど常に、仮装した権益論にすぎない」 となります。もっ...
平和論

戦争における野蛮と無謀

次のような名言があります。 力なき正義は無力である。正義なき力は暴力である。 この名言は、日本の武道家であり、少林寺拳法の開祖宗道臣氏(1911-1980)の言葉だという。そして、これは個人に関することから、社会や国家に関する事柄にわたって...
ハマス・イスラエル紛争

なぜハマスはイスラエルを攻撃したのか

クラウゼヴィッツの名言に、「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」というのがあります。 この点はテロリズムだって同じでしょう。テロも、「他の手段をもってする政治の継続」です。すなわち、両者とも、「政治の継続」であり、政治の一部です。...
ウクライナ侵攻

ウクライナ侵攻の目的とその優先順位

一昨年(2022年)9月24日、ニューヨークの国連本部での記者会見で、ロシアのラブロフ外相は発言しました。「プーチン大統領が2月24日に発表したことを、もっと頻繁に、気をつけながら読むといい。そこに全部書いてある。読めばわかる」(1)なぜロ...
ウクライナ侵攻

ウクライナはロシアに勝てると思っていた!?

昨年11月1付英エコノミスト誌の記事によれば、ウクライナ軍の総司令官ザルジニー氏は、昨年6月4日の反転攻勢開始の時点で、「『反転攻勢が上手く行く』と信じていた」という(1)。ん!? 昨年3月における、習近平氏の侵攻後初の訪露は、一年以上戦争...
ウクライナ侵攻

私見 ウクライナ侵攻の理由

どこの国も、自国が受ける安全保障上の脅威に対しては敏感ですが、他国のそれに対しては鈍感です。小国・弱国は自国の安全が脅かされても、なすすべもなく手をこまねいているしかありませんが、大国・強国はそれに対処しようとします。時に過剰なまでに。 ア...
ウクライナ侵攻

ウクライナとロシアは同じくらい

昨年2月24日のウクライナ侵攻直前に行った演説で、プーチン大統領は、ロシアの動機は「ドンバスで起きている悲劇的な事態」と、「ロシアの重要な安全保障問題」であることを明示しています(1)。そして、その演説と、そこで言及されている同年2月21日...
ウクライナ侵攻

戦場で新しい国境が決まる

このブログでは、シカゴ大学政治学部教授のジョン・ミアシャイマー氏や、フランスの歴史人口学者のエマニュエル・トッド氏に言及したことがあります。が、私は日本人では、国際政治アナリスト伊藤貫氏の動画「真剣な雑談」や、元外務省主任分析官佐藤優氏の論...