外交思想とは常識のこと

岡崎久彦氏は書いています。

「原敬の政治思想を知ることは容易ではない。
一つには原は、醒め切った現実主義者であり、思想や哲学に興奮したり振りまわされる性格の人間ではなかったからである。
外務次官、朝鮮公使を務め、大阪毎日新聞社社長となってから一九00年、立憲政友会創設に参加したころに発表した評論『外交思想』から引用してみる。
『外交思想なるものがなくてはならないというが、シナ保全論とか分割論とか、漠然たることをいってもしかたがない。外交思想とは常識のことである。
たとえば、条約は相手があるものであり日本の意思だけでは決められないとか、独立国の権利は平等といっても実際上は強弱の別はどうしようもないとか、戦争は相手が一国でもみだりにすべきものではないが、まして二国、三国を相手にすることなどいかなる国でもできないとか、そういう単純なことがわかる国民こそ、外交思想のわかる国民である』」(『幣原喜重郎とその時代』、PHP文庫、128-129頁)

言っても詮ないことですが、大東亜戦争開戦前の政治指導者たちに、原敬氏のこの「常識」が共有されていたならば、と思わずにはいられません。

追記
よもぎねこさんのブログ、「よもぎねこです♪」は凄い!です。
ただ、彼女のと比較すると自分のがみすぼらしく見えて、自信喪失するので要注意(笑)。

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